ザックジャパン、ワールドカップ敗退

暑い夏が来る前に、ワールドカップは終了した。最終戦にわずかな望みをつないで挑んだコロンビア戦。結果は1-4の大敗。結局、未勝利のまま幕を閉じた。

TVでは様々な解説者が敗因を語ったが、どれもスッキリしない内容。なぜ、こんな結果で終わってしまたのか?

そんな中で、辛口で有名なセルジオ越後氏のコメントはなるほどと思った。「今回の結果は、選手個人とか戦術言った次元ではない。この4年間の結果が試合に出ただけのこと。チームの力が上がったと言っても、過去の実績を下回ったのが事実。これまでのプロセスのを総合的に分析しなければ、同じことを繰り返すだけ。これまで4年間での対戦相手が商業的過ぎていなかったか?もっと厳しい試合を多くこなすべきでなかったか?欧州組を過大評価しすぎていないか?」など鋭い指摘が目立った。

サッカーにかかわらず、物事の「結果」には必ず「原因」がある。目先で敗因を探すのではなく、総合的かつ客観的な視点で分析する必要がある。同時に目標の持ち方も重要。現状を冷静に見極め、現実的な目標を設定する。まさに、SMARTの原則がここにも当てはまるのではないだろうか?

SMARTの原則とは、①Specific(具体的であること) ②Measurable(計測できること)Agree Upon(同意していること) ④Realistic(現実的であること)⑤Timely(期日が明確であること)。今回は、何を目標としていたのか?予選突破だったのだろうか?その可能性をどのようにして計測していたのだろうか?選手の目標は共通で現実的なものであったのか?ということになる。

 

今回の敗戦については日本サッカー協会の責任は重い。Jリーグが出来た当時は、ワールドカップ優勝が目標だったはず。もう一度、明確なビジョンを描き直し、透明性を持って検証する仕組みを早急に構築すべきではないだろうか。

この4年間、選手は日々懸命に努力して世界最高の大会に挑んだ。そういった努力を結果に結びつけるのが協会の役割。日本チームとして成長できていることの実感が出来なければ、これからの発展は難しいはず。

4年後のリベンジに期待したいと思う。

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