労働時間と時給について考える

間もなく夏季休暇のシーズンとなりますが、

あなたは自分の年間労働時間を把握していますか?自分の時給を計算したことはありますか?

私はこれまで、18年間の講師人生で5万人の方に会ってきましたが「自分の時給」を把握している人は極めて少ないように思います。

就職・転職サイトなどを運営しているヴォーカーズ社が先日「上場企業の時給ランキング」を発表しました。上場企業の有価証券報告書や労働時間の公開サイトから「時給」を集計(※※有価証券報告書による平均年収を、各社の標準労働時間及びサイトに投稿されている平均残業時間(月間)から算出した年間勤務時間で割った金額)し、上場企業約1200社を対象に調べたそうです。

その結果は、1位は「三井物産」で時給は5,900円、次いで「住友商事」、「伊藤忠商事」、「三菱商事」、「丸紅」(いずれも5500円以上)に。5大総合商社が時給ランキングにおいてトップ5を独占している。我々が想像する商社のイメージは、残業・業務量ともに多く「基本的に24時間、仕事のことを考える風潮があり、その結果高い報酬」という認識があるようです。

しかし実際は「最近、朝型勤務制度が導入され、原則的に20時までに退社できるようになってきた」企業も多い。こういった、ワークライフバランスに対する企業努力も高い時給に結びついているのかもしれません。

続いて6位以下は「三菱地所」(5312円)、「三井不動産」と不動産がランクイン。財閥系2大不動産会社も5000円台の高時給だが、トップ10の中ではこの2社のみが平均残業時間が20時間台と少なめ。続く、8位には高給で有名な「キーエンス」だが、残業は「87時間」、長時間労働であることがランキングを下げる要因となっています。

 

日本人の平均年間労働時間は約1700~1800時間されているが、実際は2000時間という話もあります。仮に、2000時間であれば年収が500万円で時給は2500円、1000万円で5000円となります。

日本人は欧米に比べ時間に対する意識は薄いことは事実です。ドイツなどは年間労働時間は1300時間台なのですから。

そこで提案ですが、自分が月何時間働いたかを記録してみてはどうだろうか?もし、年間労働時間が分かれば、年末に源泉徴収表で年収が確定するので、自分自身の一年の総決算が可能となる。

あなたの時間に対する意識が大きく変わることは間違いありません。

参考までに、人が一生で働く時間は約10万時間と言われています。人生80年だとすれば、一生の時間は70万時間ですから働く時間は人生の7分の1程度であるといえます。つまり、残りの60万時間をどう過ごすかは個人次第であるともいえます。

人生で大切なのはお金ではなく時間だという方は、成功者に多い意見です。

 

坂田 貴和

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