宝くじ当選者の末路

あなたは宝くじは買ったことはありますか?

「ある」と答えた方は、高額当選の経験はありますか?知り合いでもいらっしゃいますか?

宝くじ当選者が人生を狂わせてしまうといったケースは日本だけでなく世界中で存在します。

ケース1)

2002年、59歳の男性Wさんが米国で宝くじの史上最高額の約363億円が当選。

本人曰く、「当せん後の5年間で何もかも失ってしまった。賞金と引き換えに取り返せるものなら、すぐにでも返金したい」。幸運の女神は、まもなく悪魔に変貌。当せんがもたらした騒ぎのなかで、妻は去り、最愛の孫娘が亡くなり、友人も背を向けていったといいます。

この男性、実はそれまでに建設業などのビジネスでかなりの財産を築き、一家はもともと裕福な暮らしをしていたそうです。ですが、大当たりの賞金はけた違い。一躍有名人となった一家は報道陣に追われ、泥棒に狙われ、友人たちは一斉に借金を依頼。 人間不信に陥った男性Wさんは酒びたりの日々を送るようになり、飲酒運転でつかまったり、カジノの女性従業員たちに暴行罪で訴えられたり、格好のマスコミの話題に。すっかり悪者に仕立て上げられたWさんに愛想を尽かし、幼なじみだった妻は家を出た。

 当時14歳の孫娘。とても可愛がっていたようです。彼女はWさんとよく似た実業家肌の性格。

「孫娘が21歳になったら、すべての財産を譲り渡す手はずにしていたんだ」と、Wさんは振り返る。しかし、一家の金に目をつけた誘拐騒ぎなどで通学が困難になり、次第に年上の遊び仲間とつきあうようになり、ついには麻薬中毒に。3年後、遺体で発見された孫娘の体内からは、コカインが検出された。死因は確定されないままだという。

 ケース2)

日本でも同様のことが。

ある男性が宝くじで五千万円を手に入れました。そのお金でマイホームを手に入れましたが、十分払えたはずなのに、全部現金で払えばよかったのに、魔が差してローンにしました。そして、現金は3年もたたずに全て使ってしまいました。あぶく銭、バブルとはよく言ったものです。それから一年で、彼はサラ金の上客になりさがり、それからまもなく離婚になり、自己破産になり、もちろんマイホームは競売にかけられ、今では病気で入院中・・・生活保護を受けています。

 富とは、お金の事だけを指していないのですが、実は「富を得る前にやっておくべきこと」があるのです。富を得たら「それをどう活用するか」を考えておくことです。お金は社会の役に立ちたいのです。

つまり、お金を得る手段が問題ではなく、お金をどう使うかが重要なのです。そういう意味では、宝くじは予想外の収入ですので、心の準備が出来ずに混乱し、思考回路がマヒしてしまうのです。

「こんなことだったら、宝くじなんて買わなければよかった」。これが、多くの当選者の声なのです。

 お金がなくても、家族でささえ合い、友達に恵まれている多くの人がいます。

金銭的な裕福さは得たけれども、家族は離散し、信頼できる友達もおらず、むしろ人を疑う癖がついてしまった人もいます。

 突然の臨時収入が入った時は、「すぐに使わない、生活レベルを変えない、人に口外しない」などの事前準備が必要です

 最後に、世界中の資産運用のノウハウ本に「宝くじを買いましょう」とは、一切書いていません。これが、真実なのです。

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