山岸さんの美しい生き方
ラーメン店「大勝軒」の創業者山岸一雄(やまぎし・かずお)さんが4月1日80歳で亡くなられました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
通夜が4月7日、東京・護国寺でしめやかに営まれ、お弟子さんや常連客の方が約600人が参列されたそうです。
境内には全国のラーメン店や系列店などから届いた50本以上ののぼり。
「ラーメンの神様」として愛された山岸さんらしい“ラーメン葬”に。
参列者への香典返しには大勝軒のカップラーメンが配られました。
「東池袋大勝軒」の2代目店主飯野敏彦氏によると、知人への贈り物が好きだった
山岸さんが最期に「皆さんにカップラーメンを贈ってほしい」と話していたことから、
実現させたそうです。
つけ麺を全国に広げた功績も素晴らしいですが、無償の暖簾分けの発想には頭が下がります。
昨年亡くなられた高倉健さんもそうですが、生き方が美しいなあとつくづく思います。
人の一生は短い、大勝軒の大将も80歳で人生の幕を閉じました。
無償で暖簾分けをするなんて、出来るようで出来ることではないです。
素晴らしい生き方を見せていただいたことに心から感謝申し上げたいと思います。
坂田 貴和