平均寿命が延びても喜べない日本人?

日本人の平均寿命が過去最高を更新!

喜んでこの情報を受け取ってる方は少ないはず。なぜでしょうか?

長生きしても楽しいイメージがあまりない?年金が心配だから?・・・違うようですね。

どうも原因はイメージ不足のようです。先日、TV番組で100歳以上の長寿の一番多い地方が兵庫県の但馬地方だと報道されていました。この地域は、私の生まれ故郷なので、びっくりしました。(但馬地方は山岳地帯や盆地が多く夏は蒸し暑く、冬は寒いというイメージなので、老後には不利といったイメージなのですが)。現地取材では、百老長寿の共通点は「現役農業従事者で、自炊しており、実に規則正しい生活をしている」ことが報告されていました。

豊かな老後のキーワードは、「自然の中で働き続ける」ことのようです。「お金持ちが長寿」といった報告は一切なかったのです。都会暮らしをしている方は、「引退したら農業従事者」といったイメージはないでしょう?都会のコンクリートジャングルで、心豊かな老後は難しいのかもしれません。

厚生労働省の発表によると、2013年の日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳で、いずれも過去最高を更新し、男性が初めて80歳を超えたことが判明。国際的な比較では女性は2年連続世界一、男性は前年の5位から4位に上昇。同省はがんなどの死亡率が低下したことが要因と予測。平均寿命は0歳の子供が何年生きられるかを示す数値。12年に比べ、男性は0.27歳、女性は0.20歳延びたそうです。

2013年生まれの人のうち65歳まで生きるのは男性88%、女性93.9%。90歳まで生きるのも男性23.1%、女性は実に二人に一人の確率47.2%と試算

厚労省によると、医療技術の向上などで、がん、心臓病、脳卒中で死亡する人の数が減っていることが平均寿命の延びに大きく影響している。同省は「医療技術が進歩すれば、さらに平均寿命が延びる余地がある」としている。

 長寿時代の老後設計のポイントは、「賢い資産運用」も重要ですが、「いかに天寿を全うするか」、つまり「どう生きるのか」にかかっているようです。今日明日に答えは出ませんので、50歳を過ぎたら各自じっくり考えるべきテーマと言えるでしょう。

コンサルタント 坂田 貴和

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