終戦記念日を迎えて

今日8月15日はお盆であり、終戦記念日です。(8月14日に日本政府が、ポツダム宣言受諾した日。8月15日は玉音放送(昭和天皇による終戦の詔書の朗読放送、但し録音)により、日本の降伏が国民に公表された日、世界的には9月2日とされています)。

今年は終戦70年周年の年。様々な記念式典が開催されています。

私も先日広島に伺ってきました。広島平和記念資料館には30年ぶりの訪問となりました。最初に行ったのは小学校の卒業旅行で長崎・広島を訪れ、当時、「はだしのゲン」(中沢啓治による、自身の原爆の被爆体験を元にした自伝的漫画)がブームになっており、強烈な印象が残っています。

今回は、日本だけでなく世界中で展開された戦争がどの規模であったかを振り返ってみたいと思います。

第二次世界大戦における軍人・民間人の被害者数の総計は5000万〜8000万人とされています。これは、当時の世界の人口の2.5%以上が被害者となった計算になります。また、これらには多くの飢饉や病気の被害者数も含まれています。

驚くのは、犠牲者は軍人よりも民間人の方が圧倒的に多いということです。

民間人の被害者数:3800万〜5500万(飢饉病気によるものは1300万〜2000万)。

軍人の被害者数:2200万〜2500万(捕虜としての死者数も含む)とされています。

民間人の犠牲者数には戦略爆撃、大量虐殺、戦争犯罪、ソ連の強制移住なども含まれる。軍人の犠牲者数には戦闘での死者数、行方不明、事故、病気、捕虜としての死者数も含まれる。気候だけでなく戦争を原因とする飢饉の被害者数は400万〜1200万で、中国、インドネシア、1943年のベンガル大飢饉、1945年のベトナム大飢饉、フィリピンにおける飢饉被害も含まれるそうです。

(以下の基礎データはコモンウェルス戦争墓地委員会による)

 

日本は敗戦国だけではなく世界唯一の被爆国です。日本では原発問題に収束のめどが立っていませんが、一方で現在、核兵器は世界に1万6000発も存在しているそうです。ロシアと米国が圧倒的な数を所有しています。抑止力として保有といいますが、それほどの数がなぜ必要なのでしょうか?一番気になるのは、古い核兵器の保管や処分はどうなっているのでしょうか?震災でもわかるように、核は、処分不可能な代物です。

後世への負の遺産となるまえに、世界規模で強力なリーダシップの基に法整備と軍縮の流れを作る必要があります。第三次世界大戦が起こってしまってからでは遅いのです。この点において、日本はドイツ同様にリーダシップを取るべき位置にあると思います。

各国の犠牲者数を掲載しておきます。まずは、事実をありのままに受け入れることが大切です。最期になりましたが、世界中で犠牲になった多くの魂のご冥福を祈りたいと思います。

 

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