マイフォーカス

新たなリストラ時代の到来!

最近、日本の大手企業のリストラがじわじわと増えている。業績不振で今期の赤字見込みのソニーが約1000人の削減、音響・映像機器部門の売却に伴い国内外約1500人を削減するパイオニア、パソコン事業の赤字で900人を削減する東芝など。

目を引くのは赤字企業に限らないことだ。従来のリストラは赤字が深刻化し、せっぱ詰まってリストラに踏み切る企業が多かった。

例えば、東芝、パイオニアはいずれも2013年度決算は黒字。7月に40歳以上の社員1000人の削減を発表した日立化成も増収増益。2014年上半期(1-6月)に希望・早期退職者の募集実施を公表した上場企業のうち、エーザイ(応募396人)、三菱製紙グループ(200人)といった大手企業も黒字にもかかわらず、リストラを実施。

この背景には会社が儲かっている今こそ将来を見据えて不採算事業などの贅肉を削ぎ落とそうというもの。これを「構造改革型のリストラ」と呼んでいるそうですが、働く側からいえば「冗談じゃない!」。

これまでの、日本のリストラの代表的手法は「希望退職者の募集」。これは会社にとってのリスクも大きかった。手を挙げた人には退職加算金や再就職支援などの特典がつくが、優秀な人材の流出も発生しやすい。その証拠に、最近ノーベル賞を取った学者の方は元メーカーの研究員でしたよね。さらにマスコミを通じて社外に知られ、リストラ企業として社会的に注目を浴びるとともに、業績が悪いからと考える投資家がいて、経営へマイナスの影響を与えるというリスクもある。しかも退職勧奨しても辞めない社員を人事部付き、あるいは職種が違う部署に配転すれば、マスコミに「追い出し部屋」と騒がれ、社会的信用(CSR)を失うことすらある時代。

企業にとっては希望退職募集を行うよりは、リストラを常態化して毎年一定数の社員に辞めてもらうほうがはるかに効率的となります。欧米では一般的にはPIP(パフォーマンス・インプルーブメント・プラン=業績改善計画)と呼ぶ手法で定期的にリストラを実施している。基本的には人事評価が低い社員に改善目標を設定し、達成できなければ退職してもらうという仕組み。

この仕組みは、「縦軸に業績評価、横軸に行動評価を示すマトリックスを作成。業績、行動評価ともに高い人はAランク、業績は高いが行動評価が低い人はBランク、業績は低いが行動評価が高い人がCランク、業績、行動評価ともに低い人がDランクにそれぞれ分布される。PIPの対象となるのはDランクの社員。

人事には「社員の貢献度割合」を示す「2:6:2の法則」というのがあるそうです。集団を構成すると「優秀な社員が2割、普通の社員が6割、パッとしない社員が2割」というものですが、大体、Aが2割、B、Cが6割、Dが2割という比率になるという。Dランクの対象者は部門長と話し合って6か月の達成目標を設定する。つまり、半年間のチャンスを与え、達成できなければ退職勧奨し、辞めてもらうというシステムとのことです。

外資系企業では成果が厳しく問われる。そして評価結果を部下に説明するために上司は日頃の部下の行動を徹底してチェックしている。

日本で導入が検討されている「ホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間規制の適用除外制度)」の狙いも、残業代の削減だけではなく、成果主義の強化によって優秀な社員とそうでない社員を選別していくことにある。そうなると、今までのように曖昧な評価は許されなくなる。

仮に外資と同じような評価の仕組みが日本企業でも浸透すれば、貢献度の低い社員がいつまでも滞留することは会社にとって悪影響を及ぼすと考えるようになる。そのときに使われるのが「PIPを駆使した常時リストラ」ということになる。

会社の業績が良いから大丈夫だろう」と言っていられなくなる時代がすでに訪れている。「自分磨きをして、自分自身の付加価値をいかに高めるか」。もはや、社内で仕事だけしていればハッピーな時代は終わったといえるかもしれない。

 

 

高齢者ついに3300万人迫る!!

総務省は、「敬老の日」に合わせて915日現在の高齢者の人口推計を公表しました。

65歳以上の高齢者人口は3296万人(平成26年9月15日現在推計)で、総人口に占める割合は25.9となり、人口、割合共に過去最高となりました。前年(3185万人、25.0%)と比べると、111万人、0.9ポイント増と大きく増加しており、これはいわゆる「団塊の世代」(昭和22年~24年の第一次ベビーブーム期に出生した世代)のうち、昭和24年生まれが、新たに65歳に達したことによるものと考えられ、4人に1人が高齢者、8人に1人が75歳以上となります。

男女別にみると、男性は1421万人(男性人口の23.0%)、女性は1875万人(女性人口の28.7%)と、女性が男性より454万人多くなっています。

年齢階級別にみると、70歳以上人口は2383万人(総人口の18.7%)で、前年と比べ66万人、0.5ポイント増、75歳以上人口は1590万人(同12.5%)で、31万人、0.2ポイント増、80歳以上人口は964万人(同7.6%)で、35万人、0.3ポイント増となっています。

一方、高齢者の就業ですが平成25年の高齢者の就業者数は前年と比べ41万人増加し、636万人と過去最多となっています。また、平成25年の高齢者の就業率は、男性が28.6%、女性が13.7%となっています。このうち、6569歳の就業率は、男性が48.8%、女性が29.3といずれも前年より高くなっています。平成25年の日本における高齢者の就業率は20.1%と、主要国で最も高い水準にあります。

長寿の秘訣はいろいろあるようですが、例えば今年100歳の長岡八重子さんは80歳でリハビリで水泳を始め、今では100歳の世界一のスイマーに成長されました。内田 棟(むなぎ)さんは55歳でプロゴルファーになり、97歳の今も現役です。つまり、大好きで打ち込めるものがあることが健康長寿の秘訣のようです。

 

宝くじ当選者の末路

あなたは宝くじは買ったことはありますか?

「ある」と答えた方は、高額当選の経験はありますか?知り合いでもいらっしゃいますか?

宝くじ当選者が人生を狂わせてしまうといったケースは日本だけでなく世界中で存在します。

ケース1)

2002年、59歳の男性Wさんが米国で宝くじの史上最高額の約363億円が当選。

本人曰く、「当せん後の5年間で何もかも失ってしまった。賞金と引き換えに取り返せるものなら、すぐにでも返金したい」。幸運の女神は、まもなく悪魔に変貌。当せんがもたらした騒ぎのなかで、妻は去り、最愛の孫娘が亡くなり、友人も背を向けていったといいます。

この男性、実はそれまでに建設業などのビジネスでかなりの財産を築き、一家はもともと裕福な暮らしをしていたそうです。ですが、大当たりの賞金はけた違い。一躍有名人となった一家は報道陣に追われ、泥棒に狙われ、友人たちは一斉に借金を依頼。 人間不信に陥った男性Wさんは酒びたりの日々を送るようになり、飲酒運転でつかまったり、カジノの女性従業員たちに暴行罪で訴えられたり、格好のマスコミの話題に。すっかり悪者に仕立て上げられたWさんに愛想を尽かし、幼なじみだった妻は家を出た。

 当時14歳の孫娘。とても可愛がっていたようです。彼女はWさんとよく似た実業家肌の性格。

「孫娘が21歳になったら、すべての財産を譲り渡す手はずにしていたんだ」と、Wさんは振り返る。しかし、一家の金に目をつけた誘拐騒ぎなどで通学が困難になり、次第に年上の遊び仲間とつきあうようになり、ついには麻薬中毒に。3年後、遺体で発見された孫娘の体内からは、コカインが検出された。死因は確定されないままだという。

 ケース2)

日本でも同様のことが。

ある男性が宝くじで五千万円を手に入れました。そのお金でマイホームを手に入れましたが、十分払えたはずなのに、全部現金で払えばよかったのに、魔が差してローンにしました。そして、現金は3年もたたずに全て使ってしまいました。あぶく銭、バブルとはよく言ったものです。それから一年で、彼はサラ金の上客になりさがり、それからまもなく離婚になり、自己破産になり、もちろんマイホームは競売にかけられ、今では病気で入院中・・・生活保護を受けています。

 富とは、お金の事だけを指していないのですが、実は「富を得る前にやっておくべきこと」があるのです。富を得たら「それをどう活用するか」を考えておくことです。お金は社会の役に立ちたいのです。

つまり、お金を得る手段が問題ではなく、お金をどう使うかが重要なのです。そういう意味では、宝くじは予想外の収入ですので、心の準備が出来ずに混乱し、思考回路がマヒしてしまうのです。

「こんなことだったら、宝くじなんて買わなければよかった」。これが、多くの当選者の声なのです。

 お金がなくても、家族でささえ合い、友達に恵まれている多くの人がいます。

金銭的な裕福さは得たけれども、家族は離散し、信頼できる友達もおらず、むしろ人を疑う癖がついてしまった人もいます。

 突然の臨時収入が入った時は、「すぐに使わない、生活レベルを変えない、人に口外しない」などの事前準備が必要です

 最後に、世界中の資産運用のノウハウ本に「宝くじを買いましょう」とは、一切書いていません。これが、真実なのです。

日本人よ海外に飛び出そう!

全米オープンで錦織圭(24)がアジア男子初の準優勝という快挙を成し遂げた。ジュニアの部の男子ダブルスでは中川直樹(17)が初優勝。四大大会のジュニア制覇は錦織が男子ダブルスを制した2006年全仏ジュニア以来らしい。二人の共通点は、10代前半で渡米し、世界のスポーツエリートとの競争にもまれてきた選手という点。(尚、車いす部門は男子は国枝慎吾、女子が上地結衣、国枝、上地はともにダブルスとの2冠を達成した。まさに、日本旋風といえる。)

 

テレビニュースでは放映されなかったが、決勝の試合後の記者会見で、ある人への感謝を口にした。日本テニス協会の盛田正明名誉会長だ。同氏が私財を投じて設立した通称「盛田ファンド」の奨学金をもらって、錦織は13歳で日本を飛び出し、シャラポワらが育ったフロリダ州のアカデミーで英才教育を受けてきた。

「(盛田さんは)決勝を一番見てほしかった人。今回は来ることができなかった。次に優勝を見てもらうためにきょうは負けました」。完敗に終わった悔しさを冗談で紛らせながらも恩人への感謝の思いがあふれた。

 

ソニー創業者、盛田昭夫氏の弟の正明氏は2000年にファンドを設立。若き有望株を選抜し、渡航費、滞在費などをすべて負担したそうだ。島根出身の錦織は4期生で、同ファンドが生んだ初のプロ選手となる。錦織らが腕を磨いたアカデミーはテニスだけでなく複数のスポーツをカバーする。同地を拠点にするゴルファーの一人が沖縄出身の宮里美香(24)。日本女子アマを14歳で優勝した宮里は高校卒業後すぐに渡米、日本のプロテストを経ることなく米国でプロ転向した。

 

サッカーでは早くから10代で海外に渡る選手が多かった。先駆けの一人が、1982年に高校を中退し、15歳でブラジルに渡った三浦知良(47)。

 

今の時代はスポーツもビジネスもグローバルな時代。日本で育つよりも、海外で競争の激しい環境で育つ方が成功の確率も高いだろう。

私は20歳で海外に飛び出し6か月一人で生活した経験があるが、いまでも大切な宝物になっている。当時も今も日本人は特に、群れたがる人が多い。私は積極的に海外の方の中に入っていったが、日本人というより一人の人間としてどう生きるかの大切さを学んだ。

 

今は起業して3年目だが、あれから30年の時を経て、また海外に飛び出そうと考えている。一度経験したことだから、私にとっては特別なことではない。一度きりの人生だ。

 

今回の錦織圭選手の海外での活躍を見て、私には「そろそろ出てもいいんじゃない?」というメッセージに聞こえた。

 

目の前の出来事や情報をどう感じるかで人生は変わる。

 

さあ、日本を飛び出そう!

平均寿命が延びても喜べない日本人?

日本人の平均寿命が過去最高を更新!

喜んでこの情報を受け取ってる方は少ないはず。なぜでしょうか?

長生きしても楽しいイメージがあまりない?年金が心配だから?・・・違うようですね。

どうも原因はイメージ不足のようです。先日、TV番組で100歳以上の長寿の一番多い地方が兵庫県の但馬地方だと報道されていました。この地域は、私の生まれ故郷なので、びっくりしました。(但馬地方は山岳地帯や盆地が多く夏は蒸し暑く、冬は寒いというイメージなので、老後には不利といったイメージなのですが)。現地取材では、百老長寿の共通点は「現役農業従事者で、自炊しており、実に規則正しい生活をしている」ことが報告されていました。

豊かな老後のキーワードは、「自然の中で働き続ける」ことのようです。「お金持ちが長寿」といった報告は一切なかったのです。都会暮らしをしている方は、「引退したら農業従事者」といったイメージはないでしょう?都会のコンクリートジャングルで、心豊かな老後は難しいのかもしれません。

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セミナー受講者の方の声(1)

いよいよ本格的な夏が到来です。

 

先月よりセミナー開催のピーク時期を迎えており、全国様々な場所に伺っています。各地で多くの出会いがあり、土地の食べものをいただきながら、どの土地に行っても本当に日本は良い国だと実感することが多いです。

 

ワールドカップも終了し、若干「W杯ロス」気味ではありますが、今回はセミナー参加者方のアンケートなどから届いた声を一部ご紹介したいと思います。

 

「セミナー受講者の声(30代)」

・これからの人生について何も考えていなかったような気がしています。

・知らないままに行動すると、多くの損失があることわかりました。

・「生涯現役時代」という言葉が少しショックでした。

(独身ですが)自分の結婚についてもよく考えたいと思います。

・住宅ローンの変動金利のリスクの話がよくわかりました。

 

「セミナー受講者の声(40)

・個別診断が大変参考になりました

・今日のセミナーの全てが印象に残りました

10年後の自分自身のビジョンを持つ重要性がわかりました

・自分の強みを知ることの重要性がわかりました。部下にも活用したいと思います。

50歳に向けての人生設計のヒントをいただきました。

・自分自身のスキルアップのために何が必要かもう一度考えてみます。

・感謝の気持ちを言葉にできるよう行動していきたい。

・これまでの考え方、生き方を見つめなおすいい機会になりました。

 

「セミナー受講者の声(50)

2日間中だるみもなく興味を持って参加することが出来ました。

65歳のリタイアメント後の人生をどうするか今から考えておかないといけない。

・これからの10年はあっという間に過ぎていくと思いました。

・確定拠出年金は、しっかりと運用しなければいけないと思いました。

18歳で就職しましたが、年金の44年ルールの話が聞けて良かったです。

・自分や家族のために何が出来るか考えたい。

・小さなことを少しづつ実現することが重要だとわかりました。

・人生の終わりに近づくのではない。もう一花咲かすことが出来るよう考え直します。

50歳からの新しい目標が決まりました。

・家族の大切さを再認識しました。

・あまりにも無知な点が多くこのままではダメだと思いました。

・今回で2回目の受講でしたが、何度でも受講したいくらい奥の深い内容でした。

 

いかがでしょうか?

ライブセミナーは参加者の方と一体となって、「学べる雰囲気」を作ることが大切だと思っています。そういう意味でも、参加者の方の声は貴重な財産であり、励みにもなります。今後も参考にさせていただき、さらに高いレベルを目指ざすべく精進しなければと心より思うのです。

ザックジャパン、ワールドカップ敗退

暑い夏が来る前に、ワールドカップは終了した。最終戦にわずかな望みをつないで挑んだコロンビア戦。結果は1-4の大敗。結局、未勝利のまま幕を閉じた。

TVでは様々な解説者が敗因を語ったが、どれもスッキリしない内容。なぜ、こんな結果で終わってしまたのか?

そんな中で、辛口で有名なセルジオ越後氏のコメントはなるほどと思った。「今回の結果は、選手個人とか戦術言った次元ではない。この4年間の結果が試合に出ただけのこと。チームの力が上がったと言っても、過去の実績を下回ったのが事実。これまでのプロセスのを総合的に分析しなければ、同じことを繰り返すだけ。これまで4年間での対戦相手が商業的過ぎていなかったか?もっと厳しい試合を多くこなすべきでなかったか?欧州組を過大評価しすぎていないか?」など鋭い指摘が目立った。

サッカーにかかわらず、物事の「結果」には必ず「原因」がある。目先で敗因を探すのではなく、総合的かつ客観的な視点で分析する必要がある。同時に目標の持ち方も重要。現状を冷静に見極め、現実的な目標を設定する。まさに、SMARTの原則がここにも当てはまるのではないだろうか?

SMARTの原則とは、①Specific(具体的であること) ②Measurable(計測できること)Agree Upon(同意していること) ④Realistic(現実的であること)⑤Timely(期日が明確であること)。今回は、何を目標としていたのか?予選突破だったのだろうか?その可能性をどのようにして計測していたのだろうか?選手の目標は共通で現実的なものであったのか?ということになる。

 

今回の敗戦については日本サッカー協会の責任は重い。Jリーグが出来た当時は、ワールドカップ優勝が目標だったはず。もう一度、明確なビジョンを描き直し、透明性を持って検証する仕組みを早急に構築すべきではないだろうか。

この4年間、選手は日々懸命に努力して世界最高の大会に挑んだ。そういった努力を結果に結びつけるのが協会の役割。日本チームとして成長できていることの実感が出来なければ、これからの発展は難しいはず。

4年後のリベンジに期待したいと思う。

ホワイトカラー・エグゼプションに思う

611日政府は、働いた時間ではなく成果に応じて給与を払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」について、対象者の年収基準を「少なくとも1000万円以上」とすることを決定。月末にまとめる成長戦略に明記する。職種は金融のディーラーなど「職務の範囲が明確で、高い能力を持つ労働者」と記す。(中略)政策審議会(厚生労働相の諮問機関)で、具体的な金額など仕組みを詰める。2015年の通常国会に労働基準法の改正案を出し、16年春の施行を目指す。政府が新たに導入するのは、1日8時間、週40時間という労働時間の規制を外す仕組み。長く働いても残業代や深夜・休日手当が出ないため、仕事を効率的にすませる効果が期待。

日本では課長以上の管理職はもともと労働時間規制を外しているが、それ以外の社員を対象から外すのは初めてとなる。(以上日経新聞抜粋)

 ホワイトカラー・エグゼプションとは、管理職や専門職のほか、裁量労働に従事する者を含むホワイトカラーなど一定の類型の業務に従事する従業員に対し、役職手当などを付与することによって、労働時間の規制を適用除外とする制度です。米国において、「公正労働基準法」(FLSA : The Fair Labor Standards Act)の規定第6条及び7条の適用除外(エグゼンプション)になっていることが語源とのことですが、読者の皆さんは該当しますでしょうか?

私は、30代で初めて転職してから、約15年間はフルコミッションであったり、役員であったり、または社内で初の専門職(まさに、この制度に該当しますね)と時間という枠の無い世界で仕事をした経験があります。何を持って専門とみなすかは、資格ではなく、その組織内における特異性や専門性を会社側で判断しており、私も同意して働いておりました。

知的労働においては、すでに21世紀に入って以降は成果報酬または専門性への対価として、存在しているように思います。今回の制度は、ある意味ではそういった制度が定着していない大手企業などに対し、働きかけでもあると思います。

 「残業がつかないのはフェアでない」とか、「判断基準は誰が持ち、チェック機能は何処が担うのか?」など思われるかもしれません。一方企業においては、「短時間で結果が出せるような超優秀社員の処遇」も、制度化する必要があると考えるべきでしょう。

流動性の時代には、労働時間だけでなく働き方も柔軟性が求められており、それは世界的な傾向で「ノマドスタイル」、「フリーエージェント」、「フリーランス」といった言葉でわかるように、必然的な現象であると考えるべきでしょう。

ではこの制度を、労働者である個人はどうとらえればいいのかについても次回考えてみたいと思います。

 

<用語>

「ノマドスタイル」・・・「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」 といったワークスタイル。 満員電車や残業から開放され、自分の時間を増やす豊かな 働き方として注目されている。

「フリーエージェント (free agent)」 ・・・組織に雇われない働き方をする人々である。主にインターネットを使って自宅で働き、アメリカでは労働人口の四分の一がこの働き方を選んでいる。Daniel Pink(2001)の邦訳である『フリーエージェント社会の到来』(ダイヤモンド社)が有名。

「フリーランス(freelance)」・・・中世ヨーロッパで、主君を持たず自由契約によって諸侯に雇われた騎士。傭兵が語源。特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの 才覚や技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人で ある。企業から請け負った業務を実際に遂行する本人をフリーランサーと呼ぶ。

感動のスピーチ

今日は最近感動したスピーチをご紹介します。

リオ会議(環境の未来を決める会議)でウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ大統領のスピーチです。ムスカ大統領は自分の資産の80%を寄付し、郊外の質素な住宅に暮らしているそうです。

(以下、大統領のスピーチ)

会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

 

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。

 

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

 

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

 

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

 

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

 

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

 

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

 

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

 

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

 

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

 

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

 

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

 

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

 

昔の賢明な方々、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

 

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

 

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

 

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

 

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

 

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

 

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

 

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

 

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

 

ありがとうございました。(以上)

 

長文ですが、見事なスピーチです。

膨張を続ける現代社会はどこに向かっているのか?日本にも「足るを知るべし」という言葉があるように、70億人が生きていくうえで、必要な社会づくりを共通のテーマとして考える時代になってきていることは間違いないのではないでしょうか?最近の紛争はすべて自国・個人つまり「エゴの原理」に基づくものです

共生の文化を持つ日本から、もっと積極的な働きかけをしていきましょう。これからの時代は、国ではなく個人の思想が世界でシンクロ出来る時代です。ネット社会とはそういう時代なのです。

FIFAワールドカップ

世界最大のワールドカップがいよいよ来月開催されます。

6月に開催されるブラジルW杯に臨む日本代表メンバー23人が発表されました。昨年12月段階で候補は63人。その中からブラジルW杯サッカー日本代表23戦士が選ばれたのです。

今回の一番のサプライズは、2年ぶり招集の大久保嘉人(31=川崎)選手でしょう。亡くなられたお父さんの命日の日に選出されたという話にはドラマを感じます。

一方、Jリーグで今季7得点と好調の豊田(29=鳥栖)や、昨季23得点を挙げた川又(24=新潟)は選出されず。昨年の欧州遠征までは名前を連ねていたハーフナー・マイク(26=フィテッセ)の名前はなし。今季はオランダリーグで10得点。貴重な高さのある選手ですが、周囲とうまくフィットできなかったことが大きかったのではないでしょうか。今後の代表を担うと目される注目株の南野拓実(19=C大阪)も選出はなし。1998年小野伸二以来の10代での選出はなりませんでした。

また、中盤では経験豊富な中村憲剛(33=川崎)、ボランチのバックアップとしてこれまで招集されてきた細貝萌(27=ヘルタ・ベルリン)なども最終的に23人入りを逃しました。生まれ故郷ブラジルでの出場を願ったDF闘莉王(33=名古屋)や駒野友一(32=磐田)らベテランも残念ながら外れました。

勝負に勝つためのチーム作りをする中で、最終的に選ばれるたのは最適者ということになります。トーナメント方式で勝ちあがる個人競技とちがいますので、チームとして勝つために必要な人材が最終的に選ばれたのではないかと思います。これは企業の組織においても同様です。必ずしもずば抜けた人材がリーダーに選ばれるわけではありません。

最終枠の数ピースの選択は勝負の明暗を分けます。たった一人の選手の投入で状況は一変することがあるからです。果たして、今回のメンバーの中では、誰がそのキーマンとなるのか?これは神のみぞ知るところでしょう。

 ちなみに、FIFAワールドカップですが、海外ではワールドカップと言えばサッカーを指します。オリンピックと比較すると規模は圧倒的にワールドカップで、世界の視聴人口はオリンピックのそれをはるかに上回ります。国際サッカー連盟によると、2006年ドイツ大会のテレビ視聴者数は、世界214カ国・地域で延べ263億人、オリンピック2008北京大会の視聴者数は約47億人、約300種目のオリンピックが束になってかかってもサッカー一競技のワールドカップが圧勝しているのです。世界最大のスポーツイベントまで1か月です。日本チームを応援しこのイベントを楽しみましょう。

 

日本代表の試合日程(日本時間)は

6/15() 10:00 コートジボワール戦、

6/20() 07:00 ギリシャ戦、

6/25() 05:00 コロンビア戦

となっています。

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