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有名大学の就職戦線異状あり

新卒の就職戦線に面白い現象が起きているようです。

週刊東洋経済(4月5日号)は、「激変、東大生の就活!新御三家はこの3社! 商社、金融を押しのける 人気のメガベンチャー」の特集で、東大生がここ数年で業績を拡大してきた、伸び盛りのネット系のベンチャー企業に目を向けるようになってきたと、指摘。ディー・エヌ・エー(DeNA)とグリー、サイバーエージェントを、「新御三家」と呼ぶらしい。東大卒の就職状況をまとめた東京大学新聞によると、DeNAは2013年春(12年度卒)に16人の大学院卒を採用。就職ランキング(院卒)で、前年の20位以下から一気にベスト10入り、5位に順位を上げた。

2013年春の東大生の就職ランキング(学部卒)をみると、1位が2年連続で三菱東京UFJ銀行(29人)。2位が三菱商事(22人)、3位みずほフィナンシャルグループ(18人)。以下、三井住友銀行(16人)、住友商事(13人)、三井物産(13人)と、「お堅い」企業が並んでいる。

海外の方に言わせると、「日本人の新卒は就職ではなく就社」に移るらしい。大企業などの安定性を第一に考える傾向は、リーマンショック以降また復活しているように映る。しかし、時代は70歳まで働く時代に突入していることを考えるべきではないでしょうか?一人のビジネスパーソンとして早く自立するためには、若者に経験とチャンスを与えてくれる会社こそこれからの就職のキーワードだと思います。

そういう意味では、今回の「新御三家」は世相を反映しているといえます。無名企業の中に将来NO1の可能性を秘めている会社は多く存在します。むしろ、自分の力で実現できる可能性は極めて高いと思います。

2014年春からの生活

4月が近づいてきました。巷では「消費税導入前セール」が活況を帯びています。

今回は4月1日からの生活の変化についていくつか取り上げてみたいと思います。

 

1.消費税率引き上げ・・・1989年(竹下内閣)に3%、1997年(橋本内閣)に5%が導入されたが、2回とも前年度の税収は伸びなかったという苦い経験があるなかでの導入。4月より消費税率が5%から8%に上がります。スターバックスなどは消費税の表記を廃止するようですが、ほとんどの場合買い物時の支払額が3%増えることになります。

2.住宅ローン控除・・・住宅ローン減税は景気対策として4年間延長。認定住宅は最大控除額が500万円に拡充されます。

3.社会保険料・・・医療・介護・年金の保険料は負担増となります。国民健康保険は保険料の上限が年間4万円、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度も2万円引き上げられる見通し。また、これまで70~74歳は医療費の窓口負担が1割で済んでいましたが、4月以降に70歳になる人は負担が2割に上がります。一方、年金については支給額が物価水準に比べて高いとして1%減になりますが、国民年金の保険料負担は15040円から15250円に引き上げとなります

4.少子化対策?・・・高校授業料の無償化制度には所得制限が導入され、年収910万円以上の世帯は2014年度入学生から有償となります(年収250万円未満などの低所得世帯の高校生には授業料以外の教育費負担を減らすため、新たに就学給付金が支給)。また、育児休業給付金が、最初の6か月は休業前賃金の50%から67%へと引き上げられます。また、児童手当の給付対象となっている中所得世帯には「子育て一時金」として子ども1人につき1万円が支給されます。

 

主な項目をピックアップしましたが、詳細は各担当窓口で確認してください。項目の中では、やはり消費税引き上げによる、定期代や通信費さらには光熱費など毎月の家計への影響は大きいようです。家計の見直しで乗り切りましょうといった雰囲気がありますが、長期的にはそれだけでは足りないでしょう。

今後は「能動的な取り組み」、つまり収入の流れを複線化し、資産を積極運用するなど「攻めの対策」が必要な時代になると思います。「攻めの家計」については定期的に取り上げたいと思います。

レジェンド葛西選手から学ぶ

 

2月はスポーツ好きの私にとってはオリンピック一色。

橋本聖子団長がメダル10個を宣言して迎えたソチオリンピックだったが、序盤はメダルゼロ。いやなムードを払しょくしてくれたのが、10代の若きアスリート。私の娘たちと同世代の平野歩夢選手、平岡卓選手がオリンピックの大舞台でメダルを獲得し、一気に盛り上がっていった。

私にとってソチオリンピックで一番の注目は葛西紀明選手。今シーズンは絶好調で41歳にして頂点を目指すジャンプ界でレジェンド(伝説の人物)と呼ばれている。なぜかを調べるとその凄さが分かる。冬季五輪ジャンプ競技に限れば1948年のサンモリッツ大会に於いて「36歳168日」で銀メダルを獲得したビルゲル・ルート(ノルウェー)以来約66年ぶりの世界最年長記録更新なのだ、5歳も記録更新。これは確かに凄すぎる。

しかし、これまでの戦績を見れば、オリンピックでは抜群の成績を残していない。普通であれば引退している選手。しかし、葛西選手は不屈の精神で頂点を目指すことをあきらめなかった。

普通ベテランになると、若い選手から学んだり、新しいことを避けるようになる。しかし葛西選手は若手選手からも教えを乞い、新しい試みも取り入れる「柔軟性と素直さ」を失っていない。この点が特に素晴らしいと思う。我々ビジネスマンは見習わなければならない

「なぜそこまで出来るのか?」という動機を調べると、さらに葛西選手の素晴らしさがわかる。葛西選手は両親と姉、妹のいる5人家族の長男として生まれた。1997年にはお母さんを火災で亡くしている。妹さんは難病の「再生不良性貧血」と今も戦っている。「妹のために」は葛西の口癖で、冬季五輪で金メダルという目標も、当初は妹を勇気づけるのが目的だったという。

「誰かのためにがんばる」。これ以上の「動機づけ」はないのではないだろうか。

「誰かのためにがんばる、そのためにも柔軟性と素直さを失わず、不屈の精神でチャレンジし続ける」。これが世界と戦うためのキーワードかも知れない。最後に、葛西選手のこれまでの戦績をご覧ください。

ソニーのパソコン事業売却の意味すること

2014年2月5日の日経新聞一面に「ソニー、パソコン売却へ」との報道。「ついにソニーもか」と思った方も多いのではないでしょうか。

ソニーはパソコン事業を投資ファンドに売却する方向で最終調整に入ったとのこと。タブレット(多機能携帯端末)の急速な普及で、ソニーのパソコン事業は苦戦続きの模様。スマートフォン(スマホ)を成長の柱に位置付ける戦略を鮮明にして、エレクトロニクス事業を立て直す。同社は1996年に「VAIO(バイオ)」ブランドでパソコンを発売。テレビやビデオなどの家電からIT(情報技術)分野に本格参入した。ピーク時に870万台を出荷したが、2013年度は580万台に減る見通し。

ソニーのパソコン事業には約1千人の従業員がいる。経営陣を含め多くが新会社に転籍、一部は配置転換などで対応するとのこと

但し、本件は交渉段階にあるとのことのため、交渉が決裂した際は、ソニーが売却する場合と同様にパソコン事業をスリム化し、スマホを手掛ける全額出資子会社ソニーモバイルコミュニケーションズに移管してスマホやタブレットとの連携で再生を目指す見込み。

IDCによると13年のパソコンの世界出荷台数は前年比10%減の3億1455万台だった。ピークだった11年から2年連続の減少。価格の安いタブレットなどと競合し、収益性も低下している。

振り返れば、2005年に米IBMが、同社のパソコン事業を中国のパソコン最大手、聯想集団に売却。売却額は当時で12億5,000万ドルで、中国企業による外国企業の事業の買収としては過去最大規模だった(現在はレノボというブランドで存続している)。IBMはこの後、企業向けサーバーや情報技術サービス事業に特化た結果、米国の時価総額ランキングでTOP10のポジションを確保している。

マーケットの急速な変化に乗り遅れたり、読み違いが起これば、大手といえども企業の存続にかかわる。問題は、こういった経営判断の影響を受けるのは労働者であること。事業の撤退によって、長年のキャリアをリセットする必要性や転籍などの選択が出てくるかもしれない。そして、この現象はソニーに限らずどの職場でも起こりうる。

現代の変化の時代には、我々は常に様々な変化を想定し「環境に適応できる」人材で有り続ける必要がある。そのためには、アンテナを高く張り巡らしながら、日々の業務に従事し、将来を見据えた準備も個人として怠ってはいけない。今、我々はそんな時代に生きているのです。

ある有名俳優が夫婦について語る

僕の妻は病気になった。 仕事での問題、私生活、 子供達との問題や失敗などに 絶えず神経質になっていた。 13.6キロも痩せ、 35歳だというのに体重は40キロ程に。 凄く痩せ、絶えず泣いていた。 幸せな女性とはいえなかった。 絶え間ない頭痛、胸の痛み、 ぎゅう詰めで神経過敏な背中と 肋骨に苦しんでいた。 ゆっくり眠ることも出来ず、 朝になってやっと眠りに着き、 日中は直ぐに疲れてしまった。 僕達の関係も崩壊寸前だった。

彼女の美しさは彼女を置いて どこかに行ってしまったようで、 目の下にはクマができ、 頭をこづいたりし、 彼女は自分のことを大切にしなくなった。 映画の撮影、全ての役を 断るようになった。 僕は希望を失い、 すぐに別れることになるだろうと思った。

しかし、そのとき 僕は何とかすると決意した。 だって、世界で一番美しい女性を僕は得たんだ。 彼女は世界の半分以上の男性と女性のアイドルで、そして彼女の横で眠りに着いたり 彼女の肩を抱き寄せたり出来ることが許されているのは僕なんだと。

僕は花やキスや褒め言葉を送りはじめた。 ことあるごとに彼女を驚かせ喜ばせた。 僕は彼女に多くのギフトを送り、 彼女のためだけに生きた。 人前では彼女のことだけを話した。 全ての主題を彼女のほうに向けた。 彼女の友達の前では 彼女のことを褒めた。

信じられないかもしれないけど、 彼女は輝き始め、 以前よりも更に良くなった。 体重も増え、 神経質になることも無くなり、 以前よりも増して僕のことを愛するようなった。 彼女がこんなに愛せるとは僕は知らなかった。

そして僕は一つ理解した。 「女は愛する男の姿鏡なのだと」 (ブラッド・ピット)・・・人生の中で、何があってもお互いがパートナーのために生きるって、素晴らしいですね。 来日するときも一緒であることが多い印象がありますが、本当にブラッド・ピットとアンジェリーナは 素敵なパートナーなんですね。 彼女があんなに輝いているのは、 ご主人の支えがあったからこそだったとは。

一見華やかに映る人も見えないところで想像以上に苦しみ試練に直面しているんですね。男性が一人の女性を愛することで 女性は一段と輝くことができる。この逆も同じでしょう。改めて夫婦の在り方を考えさせられました。

2013年11月の日本の経常収支赤字

財務省が2014年1月14日発表した国際収支状況速報によると、11月経常収支は単月として過去最大の5928億円の赤字となった。経常赤字は2カ月連続。赤字幅はロイターの事前調査の予測中央値(3804億円程度の赤字)を上回った。冬場のエネルギー輸入増加で貿易赤字が膨らんだ上、所得収支も日本からの配当支払いにより伸び悩んだ。経常赤字は、2012年11月から13年1月まで3カ月連続の赤字となった経緯がある。今回の2カ月連続はそれ以来。冬季に膨らむエネルギー輸入が貿易赤字を拡大させ、所得収支で補いきれない構図となっている。

最大の要因となった貿易・サービス収支は、1兆3643億円の赤字だった。原粗油や液化天然ガスを中心とした輸入増加が大きく影響。10月に続き1兆円を超える赤字となった。昨年11月比でも3690億円の赤字幅拡大となっている。12月、1月ともに赤字が続く可能性が否定できない。

貿易赤字をカバーしてきた所得収支は9002億円の黒字。黒字幅は前年比0.8%増とわずかな伸びで、1兆円に届かなかった。毎年この時期には、日本からの配当支払いにより所得収支は通常の月に比べて小額となる傾向も影響している。

財務省は経常収支動向の行方について、海外景気や原粗油をはじめとする輸入動向次第であるものの、今後の動きを注視していく必要があるとしている。(以上「ロイター」)

 

年末の出来事について

今日は12月30日、クリスマスまでは領土問題などいろいろあったが、平和に終われると思っていました。

私は26日早朝に伊勢神宮への参拝を済ませ、午後事務所で仕事をしていると「安倍首相の靖国参拝」のニュース。中韓だけでなく欧米から予想を超える懸念の声。

国際問題は専門ではありませんが、これだけグローバル化し瞬時に世界中にニュースが広がり、一瞬で状況が変わってしまうような時代に我々は生きています。

様々な意見があると思いますが、私は「正しいことをただ貫けば潔し」の時代ではなくなってきているとも思います。

もちろん愛国心は大切なことですし、私を含め多くの日本人は日本を愛していると思います。私が知覧の特攻記念館や靖国神社の資料館などに伺って感じることは「戦争は人を不幸にする代物である」「同じことは繰り返してはいけない」ということです。

我々はこの負の経験から学ばなければなりません。やはり憲法9条にあるように平和国家として、核兵器などを持たずに国際社会で確固たる地位を維持する事が現代社会において日本に課せられた役割ではないかと私は考えます。

戦争に突入するきっかけは些細なことで、ある日事態は急変します。それまでに独特の雰囲気が形成されていき、冷静さを失っていきます。(ちょうどこの2,3年の出来事の蓄積のようにです。)

この20年における日本の累積債務の増え方は、1940年代とそっくりです。そして日本は太平洋戦争へと向かっていきました。ですから緊張感を持って見守る必要があると思います。仮に不測の事態が生じたときこそ冷静かつ客観的な視点を失わないようにしましょう。

これまで多くの方の犠牲のもとで、育まれてきた平和を、大切に後世に受け継いでいこうではありませんか。

これを機会に日本という国を客観的に分析してみてもいいでしょう。日本人は倫理観や宗教観において独特の考え方をもった民族だと思います。それが相手にどう映るのか、またはどう表現すれば理解されやすくなるのかなど。これはある意味ではグローバル時代における企業のダイバーシティーなどにもつながる重要なことだと思います。

マスコミの報道などの偏った情報だけでなく書物も読み各自で見識を持つ必要もあります。年末年始は日本という国について各自が自分に問いかける機会としてもいいのではないでしょうか?

 

既に気の緩みか?次年度予算案に疑問

今年もあとわずかとなりました。来年に向けて明るい見通しを立てたい時期でもあります。果たして、どんな年になるのでしょうか?

12月21日、2014年度の政府予算案が与党で承認されたとのことです(24日に閣議決定)。一般会計規模は歳出が約95兆9千億円と今年度の92.6兆円を大幅に上回り、過去最大になる見込みとのこと。前回の消費増税翌年度の税収が増えるどころか減ったことを忘れてしまっているのでしょうか?

まず歳出面では、高齢化に伴い社会保障費の総額は5%膨らみ、初の30兆円の大台に。一方、公共事業費は13%増の約6兆円と2年連続で増加。対中国などの警戒体制強化を受け、防衛予算も2.8%程度の増加、これも2年連続。(古き時代の自民党政権の手法復活?)

一方の歳入面は、消費増税で4兆円強、これに法人税など含め全体で今年度より7兆円近く伸び、50兆円となる見込みとのこと。(一方、新規国債の発行額は4%減の41兆3千億円になる。)

皆さんはどう思われるますか? 私には、とても1000兆円の累積債務を抱えた国の予算とは思えません。今の日本は家計に例えると40万円の給与で80万円の支出を続けていることになります。仮に給与が50万円に増えるからと言って、毎月100万円の生活を送るのは、はっきり言ってクレージー。収入が増えるのであれば、その分で借金を減らすことが優先です。つまり、歳入が増えても予算規模は抑え、債務返済に努めるのです。累積債務をどうやって解消するかの具体策がまるで示されていません。国債の発行が減らせた程度ではダメなのです。

今の国家財政にとって重要なことは、①歳出削減、②歳入拡大、③累積債務の解消です。

ですから①におては高齢化にともなう社会保障費の膨張を抑えることも重要課題ですし、②においては短期的には景気拡大ですが、長期的な視野では人口減に歯止めをかけるべく少子化対策に予算を投入し、歳入維持を図ることが重要課題であり、③については累積債務を他の先進国並みに減らすことは国の信頼にかかわる重要な課題なのです。客観的な視点を失わないようにしましょう。

長期ビジョンの語れる信頼できるリーダーが出てこなければ、日本の未来は明るくならないと思います。アベノミクスという短期のカンフル剤で浮かれている状況ではありません。

2013年12月22日

このコーナーで伝えたいこと

皆さん、こんにちは

今年もあと3週間となりました。私は東京で年内最後の商談に向かっています。

このMy Voiceでは、日常の様々な出来事に対して感じることをありのままに配信していきます。

最近は、秘密保護法案や原発問題そして日本財政の危機的状況、様々な事件も頻発しています。

日本は島国ですので、我々日本人はどうしても情報に対する感度が鈍くなりがちです。

そこで、国内外のメディアや識者あるいは賢者の方々が、どう情報を捉えているかを交えながら、可能な限り定期的に情報をお伝えしていきます。

毎週とまではいきませんが、隔週で配信する予定ですので楽しいにしていてください。

坂田 貴和

高齢法施行に伴って

2013年4月より高齢者雇用安定法が改正され希望者は全員年金受給まで雇用する時代になりました。 法律ですので雇用ありきわは当然なのですが、担当職務内容や給与体系については企業任せ。 希望職種につける方は少数ですし、何よりも給与の低さにがっかりする社員も少なくありません。 職場のモラルにとってもこれは決していいことではないと思います。 御社ではどのような対策が有効だとお考えでしょうか?

同様なご質問が最近目立ってきているように思います。 参考までに弊社の実施してる50代の個別診断の統計データでは、「何歳まで働きたいですか」という質問に一生涯と回答さえる方が実に20%近くいらっしゃいます。そして、60歳以降のキャリアについて「独立」や「農業」「社外」と回答される方が結構目立つようになってきています。 60歳以降の雇用を企業内で賄う時代ではないのではないでしょうか? 重要なことは3つ。 ①早めに社員に考える機会を提供すること。 ②50代社員のキャリア開発を積極的に実施すること。 ③60歳以降の職務開発を行うこと。 50代以上の社員が元気でないと若手社員は未来に希望を見いだせなくなります。 早急に「考える機会」の提供から始めていきましょう。

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