12月の風の便り
いよいよ師走になりました。寒い中、ホットな話題としてはサッカーのワールドカップでしょう。現時点では1勝1敗の五分となっており、次戦は強豪スペイン戦で日本の決勝進出への期待が膨らんでいます。一方で、新型コロナも丸3年を終えようとしていますが、第八波の渦中となっています。ピークアウトは1月と予想されているようですので、年末年始はまだまだ用心が必要のようです。慌しい季節に、不安要素が減らない年末となっていることが大変残念です。
12月と言えば年末調整と「家計の決算月」です。弊社の法人向けサイト「マイライフコーチ」の動画「MLCチャンネル」でも解説していますように、12月は「家計の決算」の大切な月です。「家計の決算って何?」と思われる方もいるかもしれませんので、改めて「家計の決算」について説明しておきたいと思います。
「家計の決算」とは、企業の決算の「家計版」を意味します。家計の決算のポイントは、「売上=稼いだお金」と「利益=純増金融資産」そして「経費=使ったお金」の3つを把握することです。
「稼いだお金」とは、給与所得者なら総支給額から年金保険や健康保険といった社会保険料、さらに所得税などの税金などを差し引いたいわゆる「手取り額=可処分所得」をいいます。年末に勤務先より「源泉徴収票」を受け取りますので、ここでチェックできます。給与所得以外の株式などの配当収入や不動産収入などは、「税引き後の金額」をカウントします。
「純増金融資産」とは、一年間で増えた金融資産のことです。そして、「稼いだお金」と、「純増金融資産」の差額が「一年間で使ったお金」となります。
「家計の決算」の数字が把握できれば、次に評価をします。そして結果に至った理由を整理しておきましょう。原因は何だったのかを把握しましょう。今年の状況が把握できたら、来年の目標を設定します。具体的に「純増金融資産の目標=一年後に金融資産を幾らまで殖やしたいのか」といった目標を明確にしましょう。
弊社の「My Life Coach」(法人契約専用サイト)では、12月に「特集」を組んでいます。まずは、「人生のテンプレート」から専用ワークシートがダウンロードできますので、じっくり「家計の決算」を実行してください。
来年は世界経済が景気後退期に突入しそうです。国内ではインフレの進行に円安や金利引き上げさらには増税の足音も聞こえてきます。新年にむけて、家計の大掃除を行い、さっぱりとした新鮮な気持ちで新しい年を迎えましょう。
代表 坂田 嘉一