7月の風の便り

今年も折り返しの月7月になりました。昨年同時期はウクライナ問題が注目されましたが、今年はウクライナ問題にイスラエル問題がプラスされて世界は不安定な状況が続いています。

日本では7月3日に実に20年ぶりに新札が発行されます。新札はまず日本銀行から各金融機関へ配布され、その後窓口やATMを通じて私たちの手元に届けられる仕組みです。現在、福沢諭吉の肖像が記載されている一万円札は、新たに渋沢栄一の肖像へと図柄が変更されます。渋沢栄一は「日本近代社会の創造者」と呼ばれ、実業界で活躍した人物です。五千円札は、現在の樋口一葉から、津田梅子の肖像へと変更されます。津田梅子は、女子英学塾(現・津田塾大学)の創設者として知られる人物です。千円札は、現在の野口英世の肖像から、北里柴三郎へと変更されます。北里柴三郎は、「近代日本医学の父」と称される微生物学者です。一方で、6月より電気代が大幅値上げされました。食料品の値上げも続いており賃金上昇がこれに追いつかない状況です。

そして気になるのは、日銀の動きです。日銀は、6月に長期国債の買い入れを減額する方針を決定しました。今後1~2年程度の具体的な減額計画は、次回7月の会合で決めるということです。すでに市場は反応しており、円安傾向が顕著になってきています。今年の後半は日銀の動き、そして住宅ローンと株式市場の動きから目が離せません。

さらに年末に向けての最注目は、米国の大統領選挙の動向です。80歳を超えた民主党のバイデン大統領は年齢的に続投は難しいと思われます。一方、共和党のトランプ前大統領は現在大変勢いがあります。選挙の動向は前回以上に大混乱必至かもしれません。

さて今月は夏のボーナスシーズンです、しっかり運用しましょう。夏季休暇の時期でもありますので、今年は久し振りに休みを積極的に取って、これまで行動自粛から脱却し、アクティブに過ごしましょう。

2024年7月1日

ライフマネジメント研究所 代表坂田 嘉一

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